表紙原稿
表紙原稿
表紙は本の中で一番目立つ部分ですので、まずはここをしっかり作れば大丈夫!
というわけで、表紙の作成について「ここだけはおさえておこう!」という部分を紹介します。

原稿のテンプレートは以下からダウンロードしてご利用ください。
※必ず、全ての説明を読んでからご利用ください。
テンプレート

それでは、まず各サイズを確認しておきましょう。
※断ち切りについては「断ち切りって何?」をご覧ください。
仕上がり
サイズ
断ち有
サイズ
350dpiのときの
ピクセル数
備考
B5182×257188×2632591×3624 表紙・裏表紙単体の寸法です。
背表紙は本文用紙によって幅が変わります。
>>背表紙の幅 早見表
A5148×210154×2162122×2976
A4210×297216×3032976×4175
文庫(A6)105×148111×1541530×2122
新書107×175113×1811557×2494
B6128×182134×1881846×2591

表紙のサイズ自動計算

本のサイズ
ページ数(表紙含む)
本文用紙
表紙原稿の幅 mm ( pixel)
背表紙の幅
mm
( pixel)
mm
( pixel)
mm
( pixel)
結果
表紙原稿の高さ
mm
( pixel)
  • 3mmの断ち切り分を含めたサイズです。(周りのピンク色部分)
    本になった際は断ち切られますが、原稿は断ち切り分までご用意ください。
  • 中とじの場合は、全体の幅から背表紙の幅を引いてください。
  • pixel数は350dpi時のものです。

表紙の基本構造

表紙のパーツは オモテ表紙(表1) と 背表紙 と ウラ表紙(表4)で構成されています。
また、表1の裏側を表2、表4の裏側を表3といいます。
表2・3への印刷を注文しない場合は白のままなので、原稿は必要ありません。
また、表紙は表1・4別々のファイルでも構いませんが、急ぎのセットの場合は合体してご入稿ください。
  • タイトルのないデザインの表紙、もしくは、あえて表4にタイトルを入れるデザインの場合は、 ご入稿時にご連絡ください。(間違いを防ぐため、どれが表1か教えてください)
表紙右平
上の図は、右とじで平とじ(無線とじ)のイメージです。
表1を見て右側がとじられているので「右とじ」です。
漫画や小説など、右から左へ読んでいくものはこのとじ方です。

逆に横書きの文字がメインの本は「左とじ」になります。
その場合は、表1と表4(表2・表3も)の位置が逆になります。

各とじかたは以下のようになります。
綴じ方

背表紙の幅について

背表紙の幅は本のページ数、本文の用紙によって変わってきます。
逆にそれ以外のサイズはB5やA5など規格で決まっていますので、背幅が判れば後はラクです。

ポプルスでは以下の計算式になります。(単位はミリメートル)
※2020年7月17日にコート110Kの計算式が変わりました。
本文用紙計算式
白上質90k
淡クリーム90k
本全体のページ数÷16.5
白上質70k本全体のページ数÷21.5
コート110k
淡クリーム70k
本全体のページ数÷20.5
白上質110k
コミック紙
本全体のページ数÷13.5


本全体のページ数とは、表紙や口絵の分を含んだページ数となります。
表紙は表1・2・3・4で4ページ分と数えます。
口絵は、印刷が片面でも用紙1枚で2ページ分として数えます。
(料金表は表紙や口絵の分を含んだ全体のページ数で表記しています)

>>背表紙の幅 早見表(別ウインドウが開きます)
308ページまでの各背幅を網羅しています。それ以上のページ数は、計算式でお求めください。

背表紙の作りかた

背表紙のある表紙を作ってみましょう

まずは背表紙が独立している表紙を図で説明します。
ここではB5サイズを例に挙げます。

表紙

B5のサイズは182mm×257mm、断ち切りを含めると
幅が 3+182+182+3 = 370mm ←これに背表紙の幅を足す
高さが 3+257+3 = 263mm
になります。

左右・上下に3mmずつ足しているのは断ち切り分です。
断ち切りについては、「断ち切りって何?」のページをご覧ください。

このデザインの場合、背表紙の幅が実際より大きいと表1や表4に回り込んでしまいます。
幅が間違っていなければ、背表紙の文字は左右ギリギリまで入れてしまっても大丈夫です。

全体が繋がっている表紙を作ってみましょう

今度は表1から表4までが一枚の絵で繋がっている表紙を説明します。
ここではA5サイズを例に挙げてみます。

表紙

A5のサイズは148mm×210mm、断ち切りを含めると
幅が 3+148+148+3 = 302mm ←これに背表紙の幅を足す
高さが 3+210+3 = 216mm
になります。

このデザインの場合は幅を間違えてしまっても、拡大縮小で修正可能な場合があります。
ただし、幅を大きいほうに間違えてしまうとタイトルが切れてしまう可能性があります。

テンプレートの高さはサイズどおりですが、幅はページ数によって変える必要があるため、 タイトルを端に寄せすぎると切れてしまう可能性があります。
テンプレートを使う際には先に背幅を計算し、全体幅を合わせてから利用しましょう。

表紙

表1または表4から背表紙を取る方法

独立した背表紙がない場合、または全体が繋がり絵でない場合、 表1と表4から半分ずつ取る方法と、表1から取る方法、表4から取る方法の3種類があります。
ポプルスでは特にご指定が無い場合、表1から取るのを基本としています(背幅が3mm以内の場合)。

表紙一番オーソドックスな方法が、 表1から背表紙を取る方法です。
こうすると、本を表から見たときに表4がハミ出して見える事がありません。

表1側を背表紙の分だけ大きく作ります。
文字が背表紙に回り込まないように注意しましょう。
表紙中とじは例外なくこの方法になります。

平とじでは、背表紙の中心に境目ができ個体差ができてしまうので、なるべく表1・4どちらかから取る方法がオススメです。

リバーシブル本など、対のデザインの場合は中心で取る方法もアリです。
表紙表4がベタや模様などのシンプルなデザインの場合、表4から背表紙を取る方法もあります。

この方法の場合、ガイドなどで表4から取っている事がわかるようにしてください。

どの方法もお好みで、 その本のデザインに合った方法を選ぶと良いと思います。