入稿前に、確認しましょう!
印刷物をつくるときの注意点をまとめてみました。


基本
データ
プレス
その他

基本
原稿の枚数はそろっていますか?原稿にふったノンブル(ページ番号)に重複・抜けはありませんか? 最後にぜひ確認しましょう。
文字・セリフ・ノンブルなど、切れてほしくない内容が仕上がりギリギリにありませんか? 印刷・製本時には誤差が出ます。切れて欲しくない内容は、仕上がりより数ミリ中側に入れましょう。
適切な断ち切り・塗り足し分がありますか? 断裁する際の余裕のため、塗り足しが必要です。
仕上がり位置に枠や線をつけていませんか? 印刷・製本時には誤差が出ます。仕上がりちょうどの位置の枠や線は不適切です。
下書きなど、不必要な線が残っていませんか? 特に下書きはきれいに消しましょう。鉛筆の線も、印刷に出てしまうことがあります。印刷に出ないようにと薄い色の色鉛筆を使っていても、濃く書けばうっすらと出てしまうことも。
フキダシのセリフが抜けていませんか? うっかり抜けていることがあります。確認してみましょう。貼りこみするときは、はがれないようしっかり貼りましょう。
トーン・網点の処理は適切ですか? トーンはしっかりこすりましょう。古いトーンは糊が弱くなっていることがあり、はがれやすいので注意しましょう。
紙原稿で、薄墨・鉛筆書き・グレー・薄いコピーはうまく表現されません。大丈夫ですか? 紙原稿は、はっきりと白黒で書きましょう。薄墨・鉛筆書き・グレー・薄いコピーは、「はっきりした黒」でないものの代表です。鉛筆書きのみの作風なら、はっきりとした白黒コピーを原稿にするか、データ原稿を作ってみましょう。
表紙タイトルに誤字脱字はありませんか? うっかり間違うと、非常に後悔します。ぜひ確認しましょう。
奥付はありますか? 表記は間違いありませんか? 制作物を発行する責任を持って、発行の名義やメールアドレスなどの連絡先を表記しましょう。連絡先のない場合、表記のご相談をさせていただくことがあります。
また、奥付の発行日を「発効日」とするなどの間違いがよく見られます。
なお、弊社については「発行」「制作」「出版」といった形でなく「印刷所」との表記が適切でしょう。そして弊社の社名は「ポプルス」または「POPLS」です…。弊社社名があきらかに間違っている場合には、勝手ながら修正させていただくことがあります。ご了承ください。
カバーの折り山に濃いベタはありませんか? 濃い色がある部分を折ると印刷が割れてしまい、紙の白がささくれたように見えやすくなりますので、折り山の部分は薄い色のデザインがおすすめです。折り山に濃い色を載せる場合はPP加工をおすすめします。ただ、特にオンデマンド印刷で濃いベタをのせた折り山はPP加工が浮きやすくなってしまうため、一長一短です。どうしても濃いベタを折り山にのせてPP加工をしたい場合はオフセット印刷を視野に入れて検討していただければと思います。
黒ベタの濃度は均一ですか? ベタを塗る際は均一に塗りましょう。データ入稿の場合は特に、さまざまな黒が選べるので注意しましょう。
見開きページの作り方は適切でしょうか? ノド側の処理はテクニックが必要です。ふつうに作ったページはノド側で食われて、案外つながって見えません。
ノンブルがページの内側にあったり、片側だけである場合は仕様ですか? 確認済みでしたら、ご注文時に教えてくださると安心いたします。
各ページにヘッダーをつけていたら、それは章のタイトルなど意図した内容とあっていますか? 最後に確認してみましょう。
目次と本文のページ数はあっていますか? 最後に確認してみましょう。


データ
原稿のサイズは間違いありませんか? 断ち切りを含め、適切なサイズか確認しましょう。特に、ファイルを書き出したときは正しいサイズで生成されたかどうか、いちど開いて確認してみましょう。
解像度は適切ですか? フルカラーなら350dpi、モノクロなら600dpiが適切です。
データが破損していませんか? 最後に開いて確認してみましょう。
フォントはチェックしましたか? 未対応フォントは使っていないし、と思っても、空白スペースなどに思いがけず未対応フォントを割り振ってしまっていることもあります。
ファイル名は適切ですか? 「扉.xxx」「前書き.xxx」「目次.xxx」「後書き.xxx」「奥付.xxx」などのつけ方はまぎらわしいため、避けましょう。
出力サンプルへの色合わせは、いたしません…。
大丈夫ですか?
出力サンプルは、色見本にはいたしません。出力された機械やコンディションが異なるので、色あわせは困難です…。見本は主に、どのような配置であればよいかといったレイアウト上の問題の確認に使用します。
特に「肌」の色味はいかがでしょうか、シアンや黒が混じっていませんか? 肌の色にMやY以外の黒やシアンが混じっていると、意外にくすんで見えます。確認してみましょう。RGBモードで作成すると、CMYKへの変換により予想外な結果になることが多いので、注意です。
カラー印刷で、1%程度の指定のようにごく薄い部分はありませんか? 1%程度の薄い部分は印刷で出たり出なかったりします。不要な部分は、作成時に飛ばしてしまいましょう。


プレス
Pケース用のジャケット・インレイ・帯のデザインはズレていませんか? 帯が鬼門です。帯とジャケット、帯とインレイのそれぞれは、デザインのつながりに注意しましょう。ケースのつがい部分の厚みを計算に入れる必要があります。初めての時は一度プリントアウトして、切って手持ちのケースにセットして確認することをおすすめします。


その他
内容にあわせ、表紙に成人向け表示をしましたか? アダルト向けの内容であれば、適切なマークや説明を表紙に読みやすく表示してください。
修正はしましたか? アダルト向けの内容では、修正漏れがないかよくご確認ください。また、修正の度合いによっては、修正の追加をご相談させていただく場合もあります。
成人向けの場合などは、特に奥付が重要になります。
改めて、お間違い・表記抜けはございませんか?
制作物を発行する責任を持って、発行の名義やメールアドレスなどの連絡先を表記しましょう。 印刷会社として、弊社社名をできるだけ入れるようにしてください。連絡先のない場合、表記のご相談をさせていただくことがあります。 成人向けの場合などは特にですが、連絡先の記載がなければ進行をストップさせていただくことがあります。ご留意ください。