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シルク印刷データ作成 応用編

ここでは、基礎編より更に踏み込んだ原稿作りを見ていきましょう。


応用編1
イラストをアミ点で表現し、部分的に盤面(虹色)を見せるパターン

仕上がりイメージ



まず一版目(下のレイヤー)のDic-563。
盤面の虹色を見せたい部分を白抜きにします。
dic563



次に二版目(上のレイヤー)のDic-222。
細かい文字はK100%。
イラストはグレーなのでアミ点化されます。
dic222



重ね順


レイヤー構成はこんな感じです。
レイヤー構成



★インクの透けについて
インクの組み合わせによっては、重なった部分の下地の色が透けて混ざったような色合いになってしまう事があります。
それを防ぐ為、基本的に色が薄い方を先に印刷しますが、インクは完全に不透明というわけではないので(白を除く)多少下に印刷したインクの影響が出る場合があります。


インクの透け
  • 上のサンプルは、擬似的に再現しているものですので、実際の色とは異なります。





注意
Kの濃度が高いアミ点は、ほぼベタと見分けがつかなくなります。
アミ点が小さいものは、インクでつぶれてしまう可能性があります。

トーン





応用編2
アミ点部分が下地よりも薄い色のパターン

仕上がりイメージ

同じデザインでも選んだ色によっては原稿が変わってきます。
応用編①の例ではキャラクターの方が濃い色だったので、そのまま上から乗せるだけで大丈夫でしたが、今度はキャラクターの色の方が薄かった場合はどうでしょう。


重ね順流れ

  • そこで色の重ね順を逆にします!
    紺色を上に印刷し、黄緑色を下に印刷します。
    アミ点の隙間から下の黄緑色が見えるようになります。



重ね順流れ


レイヤー構成はこんな感じです。
レイヤー構成



★更にもう一歩踏み込んだ
ワンポイントアドバイス!

盤面の虹色を見せるためには、一版目、二版目の同じ箇所を白抜きにする必要が有ります。ですが、全く同じ大きさで白抜きにした場合、ほんの僅かなズレが生じただけで下の版の色が見えてしまう可能性が有ります。


白抜き



白抜き



これを回避するため、下の版の白抜き部分を上の版より若干大きめに作ることで、ズレを目立ちにくくする事ができます。



白抜き